- ピルを処方してもらう時って、どんな検査をするの?
- 内診とか痛い検査があるんじゃないか不安…
- 検査なしでピルをもらう方法ってないのかな?
こんな悩みを解決できる記事になっています!
なぜなら、ピル処方に必須の検査と、実は省略できる検査があること、そして検査の不安を解消する方法を具体的に解説しているからです。
この記事を読み終えることで、ピル処方前の検査内容への不安がなくなり、自分に合った方法で安心してピルを始められるようになります!
記事の前半では『ピル処方前に必ず行われる2つの検査内容』について解説し、記事の後半では『オンライン診療でのピル処方が検査不要で簡単な3つの理由』について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編です!
ピル処方前に必ず行われる2つの検査内容
ピルを安全に処方してもらうために、必ず行われる基本的な検査内容があります。
これは、あなたの体を守り、重い副作用のリスクを避けるために非常に重要なステップです。
ピル処方前に必ず行われる2つの検査内容は、以下の通りです。
- 現在の健康状態や病歴を詳しく伝える
- 血栓症のリスクを評価するために血圧を測定する
この2つが、ピルを処方できるかどうかを判断する上で最も大切な情報となります。
それぞれ詳しく解説していきます。
現在の健康状態や病歴を詳しく伝える
最も重要な検査内容は、あなたの健康状態や病歴、生活習慣などを確認する「問診」です。
ピルを安全に服用できるかどうかを判断するための、基本的な情報を医師が把握するためです。
実際に、問診では以下のようなことを詳しく聞かれます。
- 過去にかかった病気や、現在治療中の病気
- アレルギーの有無や、服用中の他の薬
- 喫煙習慣の有無や、1日の本数
- 家族に血栓症や乳がんになった人がいるか
以上の情報は、ピルの服用が禁忌(禁止)となる条件に当てはまらないかを確認するために不可欠です。
あなたの体を守るための最も重要な検査なので、正直に、そして正確に伝えることが大切です。
些細なことでも、不安な点があれば遠慮なく質問しましょう。
血栓症のリスクを評価するために血圧を測定する
問診と並行して、血圧の測定もピル処方前の必須の検査内容です。
高血圧の方がピルを服用すると、血栓症という重い副作用のリスクが高まるためです。
血圧測定によって、以下のような点を医師は確認しています。
- 現在の血圧が正常な範囲内であるか
- 高血圧症の疑いがないか
- ピルを服用しても安全な血圧レベルであるか
以上のことから、血圧測定は安全なピル処方のための重要な指標となります。
一般的に、最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合は、処方が難しくなります。
クリニックで測ると緊張して血圧が上がりがちな方は、その旨を伝えると良いですよ。
状況に応じてピル処方前に行われる3つの検査内容
問診と血圧測定に加えて、あなたの状況や医師の判断によって、追加の検査が行われることがあります。
これらは全員が必須の検査内容ではなく、より詳しく体の状態を調べる必要がある場合に行われます。
状況に応じて行われる3つの検査内容は、以下の通りです。
- 子宮や卵巣の状態を直接確認する
- 貧血や肝機能などを詳しく調べる
- 器具を使って子宮や卵巣の内部を映像で見る
これらの検査が必要かどうかは、医師と相談の上で決まります。
それぞれ詳しく解説していきます。
子宮や卵巣の状態を直接確認する
内診は、医師が直接、膣や子宮、卵巣の状態を触って確認する検査内容です。
不正出血や下腹部痛などの症状がある場合に、その原因となる病気が隠れていないかを調べるためです。
実際に、内診では以下のようなことを確認しています。
- 子宮や卵巣に腫れやしこりがないか
- 子宮筋腫や卵巣嚢腫などの疑いがないか
- 痛みを感じる場所はどこか
以上のように、特に症状がない健康な方の場合、ピル処方前の内診は必須ではありません。
内診に抵抗がある方は、その気持ちを正直に医師に伝えて大丈夫です。
不安な気持ちを伝えることで、医師も配慮した対応をしてくれますよ。
貧血や肝機能などを詳しく調べる
血液検査は、血液中の成分を調べることで、体の内部の状態をより詳しく把握する検査内容です。
ピルの服用によって影響を受ける可能性のある、肝臓の機能や血栓のリスクなどを評価するためです。
血液検査では、主に以下のような項目を調べることがあります。
- 貧血の有無(ヘモグロビン値など)
- 肝機能の数値(AST, ALTなど)
- 脂質(コレステロールなど)
- 血糖値
以上の項目は、ピルを安全に代謝できるか、血栓症のリスクが高くないかなどを判断する材料になります。
血液検査も、問診で特に問題がなければ、初回のピル処方前の必須の検査内容ではありません。
定期的な健康診断などで検査を受けている場合は、その結果を持参するのも良いでしょう。
器具を使って子宮や卵巣の内部を映像で見る
超音波検査(エコー検査)は、細い器具を膣内に挿入し、超音波で子宮や卵巣の内部を映像化する検査内容です。
内診だけでは分からない、子宮内膜の状態や小さな筋腫、卵巣の様子などを詳細に観察するためです。
超音波検査によって、以下のような病気の有無を確認できます。
- 子宮筋腫や子宮内膜症
- 卵巣嚢腫などの卵巣の異常
- 子宮内膜の厚さ
以上のように、内診と同様に、月経トラブルなどの症状がある場合に原因を特定するために行われます。
この検査も、ピル処方前の全ての女性に必須の検査内容というわけではありません。
もし検査を勧められた場合は、なぜ必要なのか理由をしっかり聞いて納得した上で受けましょう。
ピル処方前の検査で内診が必須ではない3つの理由
多くの方が不安に思う「内診」ですが、ピルを処方してもらうだけであれば、必須の検査内容ではありません。
なぜ内診をしなくても安全にピルを処方できるのか、その理由を知れば不安も和らぐでしょう。
内診が必須ではない主な3つの理由は、以下の通りです。
- 問診で安全性が確認できるから
- ピル処方のガイドラインで必須とされていないから
- 患者さんの心理的負担に配慮するから
これらの理由から、内診への抵抗感でピルの処方をためらう必要はありません。
それぞれ詳しく解説していきます。
問診で安全性が確認できるから
ピルを処方する上で最も重要なのは、血栓症などの重い副作用のリスクがないかを確認することです。
そのリスクは、内診ではなく、詳しい問診と血圧測定によってほとんど判断できるからです。
実際に、医師は問診を通じて以下のような重要な情報を得ています。
- 血栓症のリスクを高める持病や生活習慣の有無
- ピルを服用できない「前兆のある偏頭痛」などの症状がないか
- 乳がんや子宮がんのリスク要因がないか
以上のことから、安全性の確認において、問診は内診よりもはるかに重要な検査内容と言えます。
逆に言えば、問診でリスクがないと判断されれば、内診なしでも安全に処方できるのです。
ですから、問診には正直に、そして正確に答えることが何よりも大切になります。
ピル処方のガイドラインで必須とされていないから
産婦人科医が参考にする「OC・LEPガイドライン」でも、ピル処方前の内診は必須とされていません。
これは、科学的根拠に基づき、安全な処方のために本当に必要な検査内容が定められているからです。
ガイドラインで推奨されている、処方前の必須項目は以下の通りです。
- 丁寧な問診(服薬の禁忌や慎重投与に該当しないかの確認)
- 血圧測定
- 身長と体重の測定(BMIの計算のため)
以上のように、公的な指針においても、内診はルーティンで行うべき検査内容とは考えられていません。
もちろん、症状があれば内診は重要な検査になりますが、あくまで目的があって行われるものです。
「ピルをもらう=内診される」というイメージは、必ずしも正しくないことを知っておきましょう。
患者さんの心理的負担に配慮するから
多くのクリニックでは、患者さんの「内診が怖い、恥ずかしい」という気持ちに配慮しています。
内診への抵抗感が、必要な医療を受ける妨げになってはいけないと考えているからです。
実際に、多くの医師は以下のように考えています。
- 内診が嫌で受診をためらい、望まない妊娠をしてしまう方が問題
- まずはピルを始めてみて、必要があれば後から検査を勧める
- 信頼関係を築くことが、継続的な健康管理につながる
以上のように、患者さんの気持ちを尊重し、まずは安心して相談できる環境を大切にしています。
もし内診に抵抗がある場合は、診察の最初に「内診は苦手です」と伝えてみてください。
きっとあなたの気持ちを汲み取って、丁寧に対応してくれるはずですよ。
オンライン診療でのピル処方が検査不要で簡単な3つの理由
「検査が不安」「病院に行く時間がない」という方には、オンライン診療でのピル処方が非常におすすめです。
オンライン診療では、通院不要で、最低限の確認だけでピルを処方してもらうことが可能です。
オンライン診療が検査不要で簡単な3つの理由は、以下の通りです。
- Web上の問診票に回答するだけで済むから
- 血圧は自己測定した値を申告するから
- 内診や採血のために通院する必要がないから
これらの理由から、オンライン診療はピルを始めるためのハードルを大きく下げてくれます。
それぞれ詳しく解説していきます。
Web上の問診票に回答するだけで済むから
オンライン診療では、スマートフォンのアプリやウェブサイトから、問診票に回答するだけで済みます。
対面で話すのが苦手な方でも、自分のペースで質問に答えられるため、心理的な負担が少ないです。
Web問診には、以下のようなメリットがあります。
- 時間や場所を選ばず、いつでも回答できる
- 他の人に聞かれる心配がなく、正直に答えやすい
- 事前に質問項目が分かるので、落ち着いて回答を準備できる
以上のように、最も重要な検査内容である問診を、非常に手軽に行うことができます。
問診票の内容を元に、ビデオ通話などで医師が最終的な確認を行い、処方が決まります。
忙しい毎日の中でも、すきま時間を使って簡単に受診の準備ができますね。
血圧は自己測定した値を申告するから
オンライン診療では、血圧は自宅などで自分で測定した数値を申告する形が一般的です。
クリニックで測る「白衣高血圧」の心配がなく、普段の落ち着いた状態での血圧を伝えられます。
血圧を自己測定する方法として、以下のようなものがあります。
- 自宅に血圧計があれば、それを使って測定する
- 薬局やジムなどに設置されている血圧計を利用する
- 会社の健康診断など、直近の測定結果を申告する
以上のように、わざわざ測定のために病院へ行く必要はありません。
ただし、安全のために、必ず正確な数値を申告することが大切です。
もし血圧計が手元にない場合は、クリニックによっては相談に乗ってくれることもありますよ。
内診や採血のために通院する必要がないから
オンライン診療では、当然ながら内診や採血といった直接的な処置は行えません。
そのため、これらの検査内容が不安で受診をためらっていた方にとっては、最大のメリットと言えるでしょう。
通院が不要になることで、以下のような多くの負担が軽減されます。
- 内診への恐怖心や、心理的なストレス
- 採血の痛みや、注射への苦手意識
- クリニックへの往復にかかる時間や交通費
- 待合室での長い待ち時間
以上のように、オンライン診療は心身ともに負担の少ない、非常にスマートな受診方法です。
ただし、ピルを飲み始めた後は、1年に1回程度は婦人科検診を受けることが推奨されます。
まずはオンラインで手軽に始めて、自分のタイミングで検診を受けるという形が理想的ですね。
ピル服用開始後に推奨される3つの定期検査
無事にピルの処方を受け、服用を始めた後も、定期的に自分の体の状態をチェックすることが大切です。
これは、ピルの副作用が起きていないか、また他の病気が隠れていないかを確認し、長く安全に服用を続けるためです。
服用開始後に推奨される3つの定期検査は、以下の通りです。
- 1年に1回は婦人科検診を受ける
- 定期的に血圧を測定する
- 乳がんの自己検診を習慣にする
ピルを始めたことをきっかけに、自分の体と向き合う良い習慣をつけましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
1年に1回は婦人科検診を受ける
ピルを服用している方は、1年に1回は婦人科検診(子宮頸がん検診など)を受けることが推奨されます。
ピルの長期服用で、子宮頸がんのリスクがわずかに上昇する可能性が指摘されているためです。
婦人科検診では、以下のようなことをチェックします。
- 子宮頸部の細胞に異常がないか(子宮頸がん検診)
- 超音波検査で子宮や卵巣の状態を確認する
- 貧血や肝機能などをチェックするための血液検査
以上のような検査を定期的に受けることで、万が一の病気も早期に発見・治療できます。
オンライン診療でピルを処方してもらっている方も、お近くの婦人科で検診だけ受けることが可能です。
自分の体を守るための大切なメンテナンスだと考えましょう。
定期的に血圧を測定する
ピルの服用中は、定期的に血圧を測定し、大きな変動がないかを確認することが大切です。
まれに、ピルの影響で血圧が上昇することがあり、それが血栓症のリスクにつながるからです。
血圧測定は、以下のようなタイミングで行うと良いでしょう。
- ピルの継続処方を受ける際の診察時
- 会社の健康診断や、地域の特定健診
- 薬局やスポーツジムなどに設置されている血圧計で、月に1回程度
以上のように、日常生活の中で気軽にチェックする習慣をつけるのがおすすめです。
もし血圧が以前よりも高くなっていることに気づいたら、すぐに医師に相談してください。
自分の体の変化に気づくための、簡単なバロメーターになりますよ。
乳がんの自己検診を習慣にする
ピルの服用有無に関わらず、全ての女性に推奨されるのが、乳がんの自己検診(セルフチェック)です。
月に1回、自分で乳房を触ってしこりや異常がないかを確認することで、乳がんの早期発見につながります。
自己検診は、以下のようなタイミングで行うのが効果的です。
- 生理が終わってから1週間後くらいの、胸の張りが少ない時期
- お風呂で石鹸をつけた手で触ると、滑りが良くて分かりやすい
- 鏡の前で、乳房の形やひきつれ、乳首からの分泌物がないかを見る
以上のように、毎月の簡単なチェックを習慣にすることが大切です。
もし、しこりや何か気になる変化を見つけた場合は、すぐに乳腺外科などの専門医を受診しましょう。
自分の体を一番よく知っているのは、あなた自身です。
まとめ
今回はピルが処方される前の検査内容について、必須の項目から状況に応じて行われるものまで詳しく解説してきました。
ピル処方前の必須の検査内容は、安全性を確認するための「問診」と「血圧測定」の2つでした。
- 現在の健康状態や病歴を詳しく伝える
- 血栓症のリスクを評価するために血圧を測定する
一方で、内診や血液検査、超音波検査は、全員に必須の検査内容ではないことも分かりました。
- 子宮や卵巣の状態を直接確認する
- 貧血や肝機能などを詳しく調べる
- 器具を使って子宮や卵巣の内部を映像で見る
多くの方が不安に感じる内診は、問診で安全性が確認できれば、必ずしも行う必要はありませんでした。
- 問診で安全性が確認できるから
- ピル処方のガイドラインで必須とされていないから
- 患者さんの心理的負担に配慮するから
そして、これらの検査内容への不安を解消する最も簡単な方法が、オンライン診療でした。
- Web上の問診票に回答するだけで済むから
- 血圧は自己測定した値を申告するから
- 内診や採血のために通院する必要がないから
ピルを始めた後も、1年に1回の婦人科検診など、定期的な体のチェックは大切でした。
- 1年に1回は婦人科検診を受ける
- 定期的に血圧を測定する
- 乳がんの自己検診を習慣にする
ピル処方前の検査内容への不安が解消され、安心して一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
「痛い検査が怖い」「病院に行く時間がない」というあなたは、まずは自宅から手軽に始められるオンラインクリニックで、専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
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